理事長ご挨拶

  当財団は1991年、宮城県における数理科学研究・教育活動への助成、内外の学術交流への助成を行うことを通じて地域の数理科学の育成・発展に貢献し、以て広く学術文化の向上に寄与することを目的として、数理科学記念館(川井ホール)が東北大学に寄贈されたのと機を同じくして当時協栄生命保険株式会社会長であられた川井三郎博士の御発意によって設立されました。
  数理科学普及を目的とした活動の一つとして、おもに東北地方を視野に入れた出張授業の援助を行い、また合宿をとりいれ院生などとの交流も自由にできる高校生のための数学セミナーを毎夏行い今年は19回を数えます。 宮城県内の数学を志す学生を対象とし鼓舞することを目的とした博士論文、修士論文に対する川井賞、学部学生を対象とした数学奨励賞も設けてそれぞれ毎年数名ずつ、そのほか数学最優秀学生賞を1名に、授与しております。 内外の研究者の訪問研究に対する様々な援助、学術交流に対する援助など微力ながら尽くしております。
  これらの事業に加え、昨年度より公益財団法人アジア保険振興センターとの共同事業として東日本大震災被災学生支援奨学生を募集しております。 数理科学において工業技術はもとより金融・保険等社会への関わりがますます増大し、学問も多様化が急激に進んでおります。今後、数理科学の普及としっかりとした基礎を身に着けた人材の育成に一層貢献できるよう、当財団では公益法人化を目指して努力してまいります。

 2012年8月18日          
財団法人 川井数理科学財団
理事長   猪狩 惺