理事長挨拶

  まず、前理事長猪狩惺氏を初め関係役員諸氏の御尽力により当財団の公益法人化が平成26年4月1日付で宮城県知事により認可されましたことを御報告致します。今後は、公益財団法人として、「宮城県における数理科学研究・教育活動への助成、内外の学術交流への助成を通じて地域の数理科学の育成・発展に貢献し、以て広く学術文化の向上に寄与する」という設立の目的を達成するため、一層の努力を重ねてまいる所存です。どうぞ宜しくお願い申し上げます。
  当財団の今年度の事業計画は前年度とほぼ同様となりますが、緊急の課題として、公益財団法人アジア保険振興センターとの共同事業である東日本大震災被災学生支援奨学金を今年度も継続して支給いたします。震災直後に入学した学生も4年生となり、本奨学金も今年度で終了する見込みです。今後は、当財団の事業として、経済的に困難な学生を支援するための仕組みを導入することを大きな目標として追求して行きたいと思っております。
  超低金利時代の中、当財団の運営にも財政的なきびしい制限もございますが、数理科学の普及としっかりした基礎を身につけた人材の育成に微力ながら貢献できるよう関係役員一同一丸となって精進致す所存でございます。
  何卒、暖かきご支援のほどお願い申し上げます。

 2014年4月               
公益財団法人 川井数理科学財団
理事長   境 正一郎